エゴ。

こうあってほしいと願うことは。
エゴなのだと思う。
思う通りにならないことが多くなっていくのは。
大人になるってことなのかな。

あたしは変化が嫌い。
変わらないでいてほしいと願う。

特に自分の大切なものは、できることなら。
自分の庭の中でいつまでもいつまでも大切に。
自分の思う通りに、願う通りにいてほしいと。
祈ってしまう。
どこまでも我侭。

あたしの知らないところへ行かないで。
あたしの知らないあなたにならないで。

変化をもたらしたものをあたしは嫌う。
あたしの大切なものを壊したものをあたしは嫌う。

正しくないと分かっていても。
無意識の拒否反応。

心に風が吹く。

遠い日を思い出す。


どこまでも続く永遠を信じられた頃。
未来永劫を信じられた頃。
来世を願えた頃。


あまりに遠い泡沫の記憶。
でも、確かに存在していた過去の一部。

囚われるは。
今もどこかで信じたいからだ。


大好きな想いの果てにあるものは、
とてもとても温かなものだと。

哀しみであるはずがない。
正しくない。

未来を信じられる、変わらない確かなモノもあるって。
人はきっとそれを「絆」と呼ぶ。


そんなものはないよっていっぱい経験した。
いっぱい見てきた。
いっぱい感じた。
でもあたしは諦められないんだ。

変わらないものもあるって、今でも信じたいし、そうありたいんだ。


「欲張りでいいんじゃないの」って。友達の言葉。


そうだね、あたしは我侭だけど。
これはエゴだけど、あたしは欲張りに生きたい。

あたしはあたしの信じる道を生きたい。


あたしの庭の、大切な宝物。
宝物が違う世界へ行ってしまっても。
それを哀しんだり辛いと思っても。

それもまた、宝物が選んだ道だから。
涙を拭いて応援するよ。

そしていつでも帰っておいで。
そんなホームでありたい。


宝物は一生宝物。
どんなことがあっても、それは変わらない。

自分が一番信用できないって、泣いた過去を思い出す。
でも、案外ね。
自分自身で実感してる、変わらないものもあるってこと。


変わらぬ想いもあることは、あたしの囚われ続ける心が証明してる。
よくも悪くも。
カタチは変わっても。
宝物は一生宝物。
時に涙しても、心痛めても。

宝物の幸せを願い続けることは。
勝手な、これもあたしのエゴなんだろう。

幸せにあって。と。

ただ願う。


いっぱい想いはあるけれど。
変わらないで欲しいと。
別の世界へいかないで、と。
たくさんのエゴの塊。

だけど、一番に願うは。


幸せに。

ただ、君の笑顔を願う。



キレイゴトだけど。
でも、そうありたい、それがあたしの「エゴ」。