甘さも貫き通せば強さとなる。

誰かを恨み続けることも、
誰かを嫌い続けることも、
あたしは苦手。

それが、一度でも本気で好きだと思った人なら。

甘いのかもしれないとも思うけど。
でも、好きだと思っていた気持ちは紛れもない事実なのだとしたら。
やっぱりそれは捨てきれない。

色あせても消えることはない。
だからあたしは、一度でも本気で好きだと思った人を。
嫌いになることは出来ない。
そう思えることは、これまで「出会い」に恵まれてきたからなのかなとも思う。

誰かに依存することは、信じることは、傷つくことだと思っていた時期もある。
今もそう思ってる節はあるかな。
だけど・・・。

揺らがないものは、やっぱりあって。

「好き」という気持ちは、異性だろうが、同性だろうが、とても深い意味を持っていて。
理由があるから好きなわけじゃなくて。
ただ心が好きだなぁーって思う感情なわけで。

だとするならば。

色あせてもやっぱり消えることはなくて。
どんなことがあっても、その気持ちが根底にある限り。

憎むことも嫌いになることもないのだろうと思う。
すべてはその根底にあるものが上回ってしまう。

これは甘さでもあるのだろうと思う。
だけど、甘さも貫き通せば強さになると、あたしは信じてる。
そう、信じたい。



だから、２月公演の芝居はそんな主人公。

甘すぎる優しすぎる、でもだからこそ、それは人の心に届く力となる。

あたしもそんな人になれたらいいなぁ。