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みきろんの部屋

高橋幹の日常などなど。あれこれと、お送りする部屋。

カテゴリー「ものおもひ。」の記事一覧

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思うこと。

はてもさても、本日は通し稽古でしたー。

昨日、親友から電話かかってきて。
稽古だったんだーって話したら、こんな時に稽古?
って、心配されて。

ね、ホントにそうだ。



正しいことは分からない。
んーきっと、正しくないのかも。

「こんなとき」

ホントにね。


電気だって、停電するかもしれないのに。
辛い思いしてる人がいっぱいいるのに。

そんな時に「芝居」なんかやってていいの?


前に見た、戦時中の劇団の芝居をふと思い出した。
戦時中に芝居なんて。

芝居なんて。

芝居なんてしてる場合じゃない。



うちは東北に親戚はなく。
家族も全員無事。
まわりの東北に家族がいる方々も、無事が分かって。

きっと、甘いね。

全然甘い。

だからこれは我が侭。
今もって尚、芝居をやるって言うのは紛うことなく我が侭。

正しいことは分からない、迷ったりもするけれど。
きっとあたしだけは絶対にぶれちゃいけない。



今週末、芝居をやります。



芝居なんかって思われるかもしれない。
だけど、芝居だからこそ、届けられるものも、きっときっとあると信じて。
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あれもこれも。

うぬーーーー。
本番2週間前、実質稽古ができるのはあと1週間くらい!?
あれもこれも問題は山積みーーーーー。

ぐはぐは。

芝居以外でも諸々。




でもでも、こんな日々もあとわずか。
みんなと一緒に芝居がつくれるのもあとわずか。


いつも思うことだけれど「次」なんて分からない。
これが「最後」かもしれない。

「最後の舞台」かもしれない。


だったら、絶対に中途半端なんかで終われないんだ。



毎日息苦しかった日々を、今も覚えてる。
そんな自分を「迷歩」と称していた。

どれだけ歩いても抜け出せないトンネルの中、息苦しくて息苦しくて。
そんな苦しさをやわらげてくれたのが。
昔からずっと一緒だった「芝居」の存在だった。

その時だけは忘れられる。
息苦しい日々を、抜け出せないトンネルを。

芝居を創る大変さは、良い舞台を創るためのとても前向きな苦しみで。
だからとても後ろ向きなあたしの苦しみはその中では影をひそめた。
 

あたしにとって人生の半分以上共にあった大切な「芝居」を。
あたしはただただ「逃げ道」にしてた。


だけど、今はね、違う。

生きることの、プラスが、芝居をすること。

マイナスを埋めるものではないんだ。


好きだから、芝居をやる。
みんなと一緒にやりたいから芝居をやる。

誰かの心になにかひとつでも残したいって思うから、芝居をやる。


面白い芝居が創りたいから、芝居をやる。


あれもこれも、大変だけれども、どんとこい。
まだまだこれからだ。
まだまだこれから。

あと一週間、なにができるか、最大限、もがいてあがくっ。

我侭。

「我侭」って厄介。
あーもうほんっと厄介だと思う。

好きでそう感じるわけじゃないのに。
頭で考えることと、心で考えることは違ったりする。
もっと冷静に分析できれば、ちゃんと使い分けることができるんかな。

あたしは近しい人ほど我侭が顕著。
近しい人ほど本当は大切にしたくて仕方がないのに。
近ければ近いほどに我侭が膨らむ。

こうであってほしい、こうであったのなら。

そういう自分に気づいて、はっとしてため息が出る。
「まただ」って頭を抱える。


ちっとも大人になれない、大人になることがいいことかってまた難しい判断だけれど。
一番は、大切な人を傷つけたり、苦しませたりしないこと。
それが自分の一番の目標なら。
生まれてきてしまう我侭もうまく自分で消化できたらいいのになぁーって思う。

でもまぁ。

生きるのがちっともうまくなくて、不器用で。
損だろーそれって道を進む人ほど。
あたしは案外嫌いじゃなくて。

むしろ、好き。


不器用だけれど、進みたい気持ちが見えるから。
もがいて、あがいて、一歩前へ進もうとする想いが見えるから。

だから好きなんだろなぁー。


人間らしさがそこにかいま見えるからかな。



どう生きるか、どうあるか。
謙虚に、うまく生きること。
決して飛び出ることなく、うまくそこで生きていくこと。

一歩ひいて、自分が傷つくことがないように。
まるですべての理解者のように、物事を受け止めて。


そんなことを夢見てた時期もあったけれど。
その頃は自分に自信なんてなくて、卑下するばかりで。



でも、今はずっとずっと顔を上げて生きてる。
うまくいかないことも、もどかしいこともやっぱりあるけれど。

不器用でも、ダメダメでも、一生懸命我の侭に生きる。


いっちばん大切なことは。

「大切な人を本当の意味で大切にする」ってこと。



それさえ、見失わなければいいのかな。


嫌でも生まれてくるものに戦いつつ。
いつしか膨らんだ我侭が自分自身をも傷つける刃とならないように。


ある意味で、結局は自己防衛。でも、いいじゃんってもう思う。


「誰か」のためは「自分」のためってよく言うけれど。
そりゃそーだよ、あたしはあたしだもん。

だけど「誰か」のためを想う気持ちに間違えはない。
その想いに救われる人もいるのなら。


あれこれ、諸々。


思う侭に、生きても、全然いいのかも。
すべてを受け止めて、受け入れて、うまく生きるなんて・・・あたし、絶対無理だもん(笑)

だから一番大切なことだけを胸に、どうあるべきかを胸に。
あたしはあたらしらしく、あたしの信じる道を。

きっとそれが、一番いい。


これからノンストップで稽古の日々なのに、なーぜかどーにもものおもい(笑)
むしろ、だからこそ??


キレイゴトや偽善の狭間。

別に悪くなりたいわけでも「いい子」でいたいわけでもない。
それでもちょっとしたこと。
その瞬間に感じてしまうことがある。

自分が「いい子」だと思われたいから、だからそうしてるのかなって。


本当の優しさはただ甘くすることだけではないこと。
最近、改めてその大切さを知った。
向き合うことの意味を知った。

けれど、同時に。


自分を振り返ってしまった。


あたしの優しさはエゴであり、偽善であり、甘さである。
発する言葉にはそこには自己弁護が多分に含まれていて。
そこにはきっと自分の立場を危うくしないための保険も存在するのだろうと思う。

そこまで計算尽くのわけないし、無意識の部分が非常に多い。


「キレイゴト」かーと思う。


でもね、どんだけそれを否定されても、あたしは夢見ることをやめられない。
人間は「ソンナモノ」だと思いたくない。
それは真実なんだ。


紡ぐ世界も、考え方も、まるで温室育ちのようだと。
言われたことがある。

でもね、大したことではないかもしれないけれど、あたしはたっくさん汚いものも見てきたよ。
痛い想いも山ほどしたよ。
誰にも言えないことだって、あるよ。
今だって涙を流さないでは話せないことだってある。

でもそれでもあたしは「キレイゴト」を貫きたい。


貫けなかった過去があるから、だからこそ。



偽善、キレイゴト。



いいじゃないって、言った人がいた。



「それでも、それに救われてる人だっているのよ。偽善は悪じゃない、善でしょ」



さらっと言ってのける。
偽善も善も大差なんてなくて、それは自分の中のものでしかない。
決めるのは相手なんだってこと。


だから、あたしはきっと、あたしのままです。
もがいてあがいて、信じる道を模索しながら、正しいかどうかなんて分からないけれど。

二度と大切なモノを自分の手でなくさないために。


見失ってはいけないものがある。
きっとそれは、曲げたくない「キレイゴト」を貫く限りは。
一生、見失うことはない。



そんな、キレイゴトや偽善の狭間でものおもひ。

でもいいんだ。



キレイゴトや偽善、どんとこい。
負けるもんか。
そこにこそ、あたしのたどり着きたい真実はあるんだ。

あたしにしかできないこと。

あたしは自分が長い間大嫌いだった。
だから、誰かにそんな自分を認めてほしくて仕方なかった。
それが自分の存在価値の証明になるとさえ思っていた。
大嫌いだから、頑張って頑張って、立派でなければならないと思った。
そうでなければ、いつかみんなから嫌われる。

そう思っていた。

・・・正しくないか、そう感じてしまうようになっていた。

いつの頃からそうだったのか分からないけれど。
兎に角、自分に対する拒否反応がものすごくあった。

セキララな話、失恋とかすると、尚更それが増悪した。
自分の存在価値を認めてくれた人が、それを否定する人となる。
本当の自分なんて、結局のところソンナモノで、どこまでいっても価値はないのだと思い知らされた。

たとえその瞬間は真実でも、言葉なんてものはどこまでもうすっぺらくて。
優しい言葉ほど、後に鋭く牙を向いて心に深い傷をつけることになる。
「本当の自分」を否定する言葉が耳に響いてやまなかった。


だけど、むしろそんなことが「ソンナモノ」だった。
「ソンナモノ」に囚われていたあたしこそなんてうすっぺらかったんだろうと思う。

本当に大切なことは、すぐそばにあったのに。
いつからあたしは自分で目を閉じて、見ようとすらしなかったんだろう。
自分が歩く場所は、はじめからこの場所にしかなかったのに。
いつからかどこか知らない遠い国を歩いている気分になっていた。

違うよ、あたしはここにいる。
ここにいて、今歩いている。
今、あたしは「あたし」として、ここで歩いている。

どこまでもあたしは「あたし」と一緒。
なら、出来うる限り、誉めてあげようと思った。
嫌わないであげてって思った。

そりゃ色んなことがあったさ。
最低と自分自身を責めて責めてやまなかった日々。
その過去はどれだけあがいてもがいても消えないけれど。
でもその時、たくさんの涙を流して、泣き叫んで選んできた道がある。
正しかったなんて絶対に言えない。
たくさんの人を傷つけたもの。

だけど、頑張って頑張って、生きてきた。
なんの言い訳にもならない。
むしろ誰に責められても仕方ないこともあったけれど。
せめて自分だけは自分を嫌わないであげてって、自分にすごく思った。

「コンナモノ」「ソンナモノ」「ツマラナイ」「トルニタラナイ」「ドウデモイイ」

限りない自分を卑下する言葉達。
だけどそれを口にするほどに、心囚われるたびに。
それは逆にあたしを好きでいてくれてる人達に、どれほどに失礼なことなのか。

あたしのまわりの人達は、あたしに甘すぎるきらいもあるけれど(笑)
だけど、そうやって大切に想ってもらえるあたしは案外捨てたもんじゃない。
イイトコだって、ちゃんとある。
だから、ちゃんと誉めてあげようと思う。
それがある意味でまわりへの恩返しなんじゃないかって。


根っからの不器用幹ろん、できることなんて少ない。
だけど、大好き人にはちゃんと大好きを返せる自分でありたい。

できることはなにかな。
今自分がすべきことはなにかな。


大好きな人達が、幸せであるように。
あたしにしかできないことが、きっとある。
  

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泣いて笑って怒って。
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